仕事によって、ふさわしい服装がある
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仕事によって、ふさわしい服装がある。
その仕事にふさわしい服装をしていなければ、周囲の人間との間とと壁ができてしまう。
信頼が重要な仕事なら、信頼感を演出するような服装を、日頃から選ばないといけない。
たとえば外科医が浮ついた服装をしていたら、こいつに命を預けて大丈夫か?と心配される。
服装と腕に相関関係があるかどうかはわからないが、腕の善し悪しなんか、仲間内でしかわからないから、結局、身なりで判断するしかないわけだ。
一方、ファッション・アパレル業界なら、流行に敏感かどうかが問われるから、ベーシックなスーツであっても流行を取り入れないといけない。
営業マンは、誠実さが必要で、清潔さを求められている。
銀行員になると、堅実さを求められている。
フリーランスの人であれば、多少変わったファッションで、依頼主に強い印象を与えないと、仕事が回ってこないかもしれない。
奇抜な格好で印象に残るのはまずいが、仕事を任せても大丈夫そうで、なおかつ印象に残るスタイルを心がける必要がある。
ビジネスでは、こういう風に、役割にふさわしいイメージが求められているので、役割にふさわしいイメージから外れていると、仕事の実績が正当に評価されないことだってある。
初頭効果と新近効果
初頭効果(primacy effect)と言うモノがある。
心理学用語で、簡単に言うと、「最初に知った情報が定着しやすい」ということだ。
初頭効果の実験にも色々あるようだが、たとえば英単語を10コ覚えるとき、リストの前の方にある単語ほど、記憶に残る。
そしてなぜか、最後の単語も、記憶に残りやすい。
これを「新近効果(recency effect)」という。
つまり最初の出来事は記憶されやすく、一番最近の事も記憶に残りやすいと言うことだ。
なので新しい出会いがあるような場では、服装を整えて好意を持ってもらえるようにしないと、後々仕事に差し支えることになる。
初めて会う人については、何にも情報が無いから、身なりや服装・仕草などの外見からしか、その人を判断する材料がないからだ。
逆に長時間、仕事を共にするような場合は、新近効果によって、服装は殆ど関係なくなる。
日頃から親しくしている人や、行動を共にする仲間内では、服装以外から得られる情報が山のようにあるので、第一印象は次第に小さなシェアになり、服装によって判断されること殆どなくなってしまう。
とは言っても、知らない人に出会う機会はいくらでもあるから、服装や身なりは、整えておくに越したことはないはずだけどね。