配色で困ったら、ベースカラーを黒にする。
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メンズファッション、配色の基本。
配色で迷うような場合は、ベースカラーを黒系統にするとよい。
というのも黒系統というのは、無彩色(むさいしょく)で、何色とでも合うからだ。
無彩色というのは、色味がない色のことで、白、灰色、チャコールグレー、黒などの色だ。
無彩色の類似色はやはり無彩色なので、アクセントカラーに何色を持ってきても合う。
たとえばチャコールグレーのスーツに白いワイシャツという組み合わせなら、ネクタイは何色でも合う。
たとえピンクのカーディガンでも、チャコールグレーのジャケットと、白のシャツの間に着ておれば、別におかしなコーディネートにはならない。
ベースカラーとアソートカラーを無彩色にすると、アクセントカラーの色は相性を考えなくても良いのだ。
何色にするかは好きに決めればよく、あとは明度差(明るさの差)だけ考えれば良い。
黒系統をベースカラーにしたときの配色例
色味のある色だけ、相性を考えれば良い
メンズファッションのコーディネートで迷うなら、黒系統をベースカラーに決めれば良い。
黒ベースのコーディネート、チャコールグレーのコーディネート、グレーのコーディネートなどは、原則的に何色とでも合う。
そのため、黒・白・灰色以外の、色調(色味)がある色同士の相性だけ考えておけば良い。
たとえばチャコールグレーのスーツに、白いワイシャツを着る場合、ネクタイは何色でも良いが、胸ポケットのポケットチーフは、ネクタイの色に合う色を選ぶ。
この場合、4色の組み合わせになるが、チャコールグレイと白は無視できるのだ。
また、反対色の組み合わせの場合、直接並べると「色にじみ」が出る。
濃い黄色と紺色を並べると、黄色の方に青い色が見え、紺色の方に黄色がにじんで、汚く見えたりするのだ。
色を並べただけで色が移るわけではないが、目の錯覚でそういう風に見えるらしい。
なので反対色を使う場合も、その間に白や黒やグレーなどの、無彩色を挟むと印象がかなり違う。
ファッションの配色を考える時は、肌の色と服の色の兼ね合いもあるのだが、白や黒と言った無彩色だけのデザインなら、肌の色との兼ね合いも無視できる。
要するに、無彩色が上手く使えるようになると、服のコーディネートの幅が、グッと拡がるわけだな。