シャツのいろいろ
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スーツスタイルは、スーツ・シャツ・ネクタイの3つの要素の組み合わせでできている。
他にも靴やベルト、鞄というアイテムがあるが、上半身・顔周りに限るとこの3つで、免許証や履歴書の証明写真に使うような、胸から上のバストショットが他人に対する印象になるということだな。
なのでたかがシャツとか、たかがネクタイと侮らず、上質なシャツとネクタイを身につけるべきだろう。
さて、シャツには綿100%のシャツと、化学繊維が織り込まれたシャツがある。
シワが寄りにくくアイロンがけの必要が無い形態安定加工がなされたものや、伸び縮みするストレッチシャツなどがある。
形態安定加工シャツは、昔はポリエステルを織り込んだものしかなかったが、最近は綿100%のシャツでも、ホルマリンなどの薬剤を使って、形態安定加工されたモノがある。
生地の素材としては、綿の他にも絹(シルク)や麻などもあるが、綿100%のシャツは、汗をよく吸い、乾くときに大量の気化熱を奪うので良い。
ただし綿100%で織られたシャツでも、使われている糸の太さによって、見た目や着心地はかなり異なる。
一般的な傾向としては、高価なシャツほど細い糸で織られており、光沢や肌触りが良い。
普及品のシャツは50番手という丈夫な糸が使われるが、高級シャツは、柔らかい100番手の細い糸を、2本合わせてよった100番手双糸が使われる。
また高価なシャツは、型紙や裁縫も、身体に沿うように丁寧に作られていて、軽く着やすくなっている。
シャツの寸法と、調整
シャツ選びで重要なのは、ピッタリのサイズを選ぶことだ。
シャツのサイズで必要な寸法は、首回りと裄丈(ゆきたけ)で、紳士服屋さんに行けば測ってもらえる。
首回りは、のど仏の高さを測って、プラス2センチくらいがジャストサイズ。
余裕が欲しい場合はプラス3センチ。
裄丈は首の付け根の大きな骨(大椎)から、肩先を通って手首の横じわまでの長さで、プラス2センチから4センチくらい。
綿のシャツであれば、洗うと多少縮むので、プラス4センチでもちょうど良いサイズになる。
首回りが38で、裄丈が78くらいなら、40-80というサイズを選べば良いわけだ。
市販のシャツでSML表示の場合は、
首回りのサイズはあるが、袖が長すぎる場合は、袖丈調整(裄詰め)して袖を短くする。
大きな紳士服チェーンでは、いろんなサイズのシャツを揃えているが、首回りが大きく、手足が短い体型の人には、合うシャツがないこともあるので、そういう場合は裄詰めできる店で買うとよい。
シャツは、オーダーメイドでも、5,000円くらいから作れるので、オーダーメイドシャツを作るというのもよい。
因みにシャツの襟(カラー)にも、いろんな形がある。
- レギュラーカラー
- ワイドスプレッドカラー(襟の開きが100度~120度くらい)
- セミワイドスプレッドカラー(襟の開きが90度前後)
- ボタンダウンカラー(襟先をボタンで留めている襟)
- ピンホールカラー(襟の中程に穴が開いていて、ピンを通す)
- タブカラー
- クレリックカラー(襟とカフス部分だけ白くなっているタイプ)