ファッション雑誌に載ってる「謎のお洒落」の正体
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メンズファッションには、謎が多い。
というのも、オジサンから見て、どうみても「ダラシナイ格好」を、良いコーディネートとして紹介している雑誌や本が多いからだ。
特に10代や20代向けのメンズファッション雑誌や本に載っている「お洒落なコーディネート」の例は、どうみても「ダラシナイ」。
一体これのどこが、お洒落なんだろう?と思う。
変な話、革ジャンを必須アイテムにしている、不良っぽい雑誌のコーディネートの方が、はるかに、お洒落っぽく見えたりする。
ワイルド系の革ジャン・革ズボンの方が、若者向けのメンズファッション雑誌に載っているお洒落なコーディネートより、はるかに格好良い。
一体なぜこんな風に感じるんだろう?と思ったが、少しずつその理由が分かってきた。
というのも若者向けメンズファッションで、重要視しているポイントは、「子供っぽく見えない」「オジサン臭く見えない」というところにあるようなのだ。
そのため、子供が好んで着るような服や、オジサンが好んできているような服を、選択肢から排除してしまう。
子供が着る服は、カジュアル寄りで、オジサンが着る服は、フォーマル寄りだとすると、カジュアルでもなく、フォーマルでもない。
この謎の領域のコーディネートが、若者向けのメンズファッションってことらしい。
子供っぽくなく、かつ、おじさん臭くない服装。
若者向けのメンズファッション雑誌や、若者向けのファッション指南本を見ると、どうみても「ダラシナイ格好」ばかりである。
というのもどうやら彼らは、「子供っぽく見えない」という基準と「オジサン臭く見えない」という二つの基準で考えているかららしい。
子供っぽい服をカジュアル、オジサンっぽい服をフォーマルとすると、カジュアルでもなく、フォーマルでもないという、何かよく分からないゾーンで、コーディネートをしていると言うことらしい。
そのため、スーツやセットアップと言った「大人の着る服」はメインから外れる。
スーツはフォーマルすぎるし、オジサンっぽい服装なので避けるのだ。
替わりに、よりカジュアルに近いジャケットを選び、ネクタイをするとフォーマルになってしまうので、ノーネクタイというのが「お洒落」ってことらしい。
まあ、ちょっとした買い物や遊びに、スーツなんか着ていけないって事もあるし。
またポロシャツやゴルフウエアも、オジサンっぽく見えるので敬遠する。
ポロシャツやゴルフウエアというのは、イギリスの「上流階級の運動着」だから、上等のカジュアルウエアなんだけれど、オジサンっぽいという理由で排除する。
その結果、残ったアイテムでコーディネートすると、「変なカジュアルウエアの寄せ集め」になる。
さらにカジュアルウエアを「ラフ」に着るもんだから、どうしても「ダラシナイ格好」になるらしい。