スーツを着るときのマナー ボタンは1つだけ留める
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スーツやベストなどを着るときには、上着の一番下のボタンは、常に外しておく。
これはよく知られたマナーだが、ベスト(チョッキ)などでも実は同じだ。
3つボタンの場合は、真ん中のボタンのみを留めるのが基本で、デザインによっては上2つを止めてもよい。
段返り3つボタンは、3つボタンで、一番上の部分が折り返しになっているタイプ。
これは一番上のボタンは使わず、真ん中のボタン一個だけを止める。
スーツは、ボタンを留めたときにキレイに見えるように作ってあるが、全部留めると動いたときにシワができてしまうので、一つだけ留めるのが正しいボタンのかけ方ということらしい。
立っているときや歩いている時は、ボタンは一つ必ず掛けて、、外してもよいのは座っているときだけだそうだ。
ポケットにはできるだけモノを入れない方がよい
ポケットにモノを入れると、シルエットが壊れる。
重いモノをポケットに入れると、縦じわが寄るし、分厚い財布を内ポケットに入れると、襟が膨らんでしまう。
ズボンのポケットにモノを入れると膨らんで、やはりシルエットが壊れる。
胸ポケットに財布や名刺入れを入れるのであれば、それを計算に入れてスーツを買わないといけない。
スーツのチェックで「拳一つ分の余裕」が必要だ。
上着のポケットにはフラップという布がついているが、これは「雨ぶた」といって、雨が降ったときに、雨がポケットに入らないようについている布だ。
イギリスでは小雨が多くて雨が降っても滅多に傘を差さないので、こういうデザインになっているわけだが、日中(昼間)は外に出しておく方がよいとされる。
ただし夜のディナーなど、屋内のフォーマルな雰囲気の場では、フラップはポケットのウチに入れて見えないようにする。
屋外では出して、屋内ではしまうという考えでもよいが、オフィスなどの仕事場は外という認識で、レストランは逆に内という認識なんだろうな。
サスペンダー、プリーツ、クリース
太っておなかが出ている人の場合、ついウエストが大きめのズボンを買ってしまうが、そうするとズボンが下にずれてしまうことが多い。
多少のゆとりは必要だが、ゆとりのためにワンサイズ大きくすると、いつもいつもズボンを引き上げないといけなくなる。
そうなると裾がだぶだぶになったりして、いろいろと見栄えが悪くなる。
そういう場合は、サスペンダーを使ってズボンをつり上げた方がよい。
またズボンのプリーツ(縦の折り目)が外向きになっていると、腰のところが提灯みたいに膨らんで見える。
プリーツというのは、大きめサイズのズボンが、不格好にならないように入れてあるのだが、内側に向くプリーツを選んだ方がよい。
逆に細身の人は、プリーツのところに余分な膨らみができてしまうので、ノープリーツの方がよい場合もある。
ズボンの裾に入れる縦の線のことをクリースと呼ぶが、スーツ用のズボンにも、クリースがあるタイプと、無いタイプがある。
クリースがハッキリしている場合はズボンが立体的に見え、脚のラインを長くキレイに見せる効果がある。
ただしクリースのラインがグチャグチャになっていると、かえって悪い印象になってしまう。
アイロンでクリースをつける、クリースが2本になったりして、見苦しくなってしまうことも多い。
クリースは、湿気や日常の動作によって取れてしまうので、クリースありのズボンをはく場合は、毎日チェックが必要だ。